英検1次試験結果

先日受験した英検1次試験ですが、今日ネットで結果が発表されました。試験日から17日後です。英作文を人間が採点しているにもかかわらず、なかなか早い発表だと思います。英検協会あっぱれ、です。TOEICも見習って欲しいものです。
さて、ダブル受験した結果ですが

  • 準1級 83点 合格(合格点72点)
  • 1級   69点 不合格B(合格点80点)

準1級

分野 配点 riariaの得点 合格者平均 全体平均
語彙 25 24 19 14
読解・空欄補充 6 5 5 4
読解・内容把握 20 18 16 11
リスニング・会話文 12 11 10 8
リスニング・一般文 22 15 17 13
作文 14 10 11 10
合計 99 83 78 60

今回の合格点 72点  

講評
英作文抜きで73点取ったので、おそらく合格だろうなと結果待ちの気分がラクでした。過去問を何回分かやりましたが、英作文抜きで毎回70点台前半とほとんど同じような点数に落ち着くので、問題の質が均質でよく作ってあるなあと思いました。

  • 語彙 1問落としちゃった。知らない句動詞だったから仕方ないな。
  • 読解 2問落とした。パーフェクト狙いだったので悔しいです。ツメが甘いぞ。最近、全然読書できてなかったのも良くなかったな。
  • リスニング さて、苦手なリスニング。聞こえなさを補うために、策を練りました。英検は先読みOK、書き込みOKなので筆記試験を15分余らせて終わらせてリスニングの選択肢を読むのに充てました。読むだけでは記憶に残らないので、選択肢の4つとも全部日本語訳して問題用紙にがしがしと走り書きしてました。選択肢先読みはまず大の苦手なPart2,続いてPart1を読んで日本語訳を書き終えたところで(筆記部分の)試験時間が終了しました。Part3はリスニングの問題が流れる前にSituationと選択肢に目を通す時間があるので先読みはしませんでした。
    これでPart2の「何の話をしているかすら分からない」という最悪の事態は回避できました。その割にはPart2の点数は5点/12点と半分も正答できず。ああがっかり。情けなし。あかんやん。
  • 作文 今回の英検受験まで「英文書いたこと無い」割りにはまあまあ取れてほっとしました。手紙文形式なので、書き始めと締めの部分はあらかじめ回答例を暗記しておいて、解答用紙が配られたらすぐに書き込んでおきました。中身の部分は「やはり追い詰められたらいい加減にでも書けるものだな」という感じ。テーマが「早期外国語教育についてどう思うか。・履修する外国語を選べる制度についてどう思うか。・外国語を学ぶのに最良の方法は?」でした。物好きで語学をやっている私にとっては言いたいこといろいろありすぎでまとまりがつかなくなってしまいました。余分なことを書きすぎちゃったかもしれません。(9歳までに英語を始めないとちゃんと音素が聞こえなくなっちゃうのよー、とか極論をね。)
  • 時間配分 語彙(1〜25)15分 読解1(26〜28)8分 読解2(29〜31)4分 読解3(32〜34)11分 読解4(35〜37)12分 読解5(38〜41)10分 作文15分 リスニング選択肢先読み15分


1級

分野 配点 riariaの得点 合格者平均 全体平均
語彙 25 19 17 13
読解・空欄補充 6 4 5 4
読解・内容把握 20 14 18 13
リスニング・会話文 14 11 12 10
リスニング・一般文 20 9 15 12
作文 28 12 20 15
合計 113 69 87 67

今回の合格点 80点  

区分 得点 構成比
不合格A 79〜72 24%
不合格B 71〜59 43%
不合格C 58〜 0 33%


講評
緻密に合格を狙っていった準1級と違い、間違いなく落ちるだろうなと思いながらの受験。なんと過去問を時間を計って解いたことすらないというていたらく。
準1級とは問題の質・ボリュームともに比べ物にならないほど重いです。知恵熱が出そうです。

  • 語彙 合格者平均点を超えた!やった〜!ごりごりと単語カードに励んだ甲斐がありました。嬉しいです。
  • 読解 読むだけならけっこう取れるんじゃないかと期待してたけど、甘かったです。実力不足がはっきりとわかりました。強靭な読解力が無いので、あれほどの質・量の1級の長文を読むためには時間がかなり足りず、制限時間に間に合わせようとすると理解度がかなり落ちてしまい、ボロボロと点数を落としてしまいました。時間かかりすぎだし正確に読めてないしで力不足を実感。作文を本気で書こうとすると30分は残しておかなくてはきびしいので、読解部分でこれより15分は縮めなければいけませんね。正答率は、文章のテーマによっても変わってきます。「Re-evaluating the Fall of Rome」という文章は世界史大嫌いな私にとっては相当難解で、3問中3問とも落としてしまいました。逆に「Mirror Neurons」という文章は、もともと個人的にautismについて関心があっていろいろ調べていたおかげで楽に読めて内容を味わえました。
    読解は、1級長文程度の内容なら、ストレス無くさらっと読めて当然のように正解を出せるくらいになりたい。それは、単に試験対策のためではなくてね。これからどうしたらいいかな。読書量はもちろんこなさなくては。それだけではなく、時々は骨のある英文も読まなくてはいけないかな。普段の読書が児童書中心、時々はシドニー・シェルダンニコラス・スパークスといった大衆小説がせいぜいという私の読書生活ではやっぱだめだよなあ。(そもそも知的水準が問題じゃあない?と自己ツッコミ)
  • 作文 作文にまで手が回らないだろうということで潔く捨てる予定でした。事前準備も無し。試験時間前に会場で、自作の「英作文ネタノート」を読んで勉強している人がいて、やっぱ凄いなあ敵わんなあと思ってました。
    長文を終えて13分残ったので、「むちゃくちゃだけど折角だから作文も書いてみるか」と下書きなし行き当たりばったりで書いてみました。一応、構成だけはちゃんとしたつもり。{・まず、言いたいこと。・それを例証するために問題文から3つのPOINTSを選んで論じる・結論}
    おそらく200wordsに足りてないと思うし(数行空いてしまった)知り合いに見られたら穴を掘って入りたいくらいの酷い英文だったと思います。こんなんで12点も貰えるなんて信じられません。(ありがとうね。>採点者さま。)
  • リスニング こちらもどうせ出来ないだろう*1と気楽にいきました。公式サイトで聞ける過去問すら聞いておりません。でも、過去問のスクリプトを読んでおいてどのあたりを頑張って聞こうかの心づもりはしておきました。Part1…前半〜中盤まではそんなに長くない会話文なので何とか聞けるかも。後半は長くてたぶん無理。Part2…準1級のPart2と同じ形式で長くなって難易度アップ。これはもう、絶対無理です。諦めます。Part3…これも準1級と同じ形式でSituationが問題文に書いてあるのでなんとかいけるかも。Part4…インタビュー。長い。これは無理そう。
    で、実際聞いてみた感想ですが、もちろん内容は難しいのですが、音声は「意外にくっきりして聞きやすい」と思いました。座った席も良かったと思います。(スピーカーの正面で前から3番目)はじめから諦めていたPart4の声がとりわけ聞きやすく、内容が興味深く、この先に何を言うのだろうと攻める姿勢でリスニングできました。これまでいろいろ勉強していた経験をひっくるめても、初聞のこんなに長い英文をリスニングして内容についていけたのはたぶん初めてだと思います。試験中なのに嬉しくて目頭が熱くなりました。
  • 時間配分 語彙(1〜25)16分 読解1(26〜28)10分 読解2(29〜31)11分 読解3(32〜34)14分 読解4・5(35〜41)36分 作文13分

私にしては、これでも十分に上出来でした。落ちたけど、よく69点も取れたものだと思いました。合格点まであと11点。もうちょっと実力をつけたら*2、なんとか届くかも。私の場合、1級1次試験合格よりもTOEICのAランク(860over)のほうが達成が難しいかもしれません。今すぐでなくていいけど、いつかそのうち、1級1次試験に合格できたらいいなあ。その辺が趣味でやる英語のゴールじゃないかな。1級の2次試験はけっこう喋れる人でも落ちるみたいだからさ。
落ちると分かっていての受験料7500円は高かったけど、受験できて楽しかった!今後しばらくは1級は受けないと思うけど、いい記念になりました。

*1:だって準1級のリスニングすらあまり聞こえてないのですから。

*2:読解と作文あたりか