-The Curious Incident of the Dog in the Night-Time (Vintage Contemporaries) 読了。(要再読)

15歳で自閉症だが数学が大の得意な少年Christopherのお話です。残念ながら感動はできませんでしたがいろいろ考えさせられました。他人の細やかな感情を感じ取れないことがどういうことか。救いようのない失望感を感じました。それでも、うまく折り合いをつけてやっていくしかないのですね。英語で読んでこれだけ深いことを考えさせられるとは。ドタバタな話とは違った良さがあります。
半月くらいかかって読み終えました。SSSのYL(読みやすさレベル)では4.2と、長さ(65000語)の割には易しめかなと思ったのですが、やはりむずかしかったです。前半は6割、後半は8割程度の理解度でした。前半は読み進めるのにいささかストレスを感じました。後半、主人公が母親に会いに行くシーンからは楽しく読めました。単語をほとんど調べずに飛ばして読んだのですが、重要キーワードを読みとれなかったらしくお話の理解に支障がありました。いずれまたきちんと単語を調べて再読する必要があるようです。
洋書を読むときの電子辞書との距離の取り方をどうしたらいいのかな、と考えています。GRや易しい児童書ではなく、大人向けの本では知らない単語が山のように出てきます。飛ばし読みしても概要は理解できそうですが、中身を味わいきれてない感覚は残ります。かといって、いったん電子辞書で調べ出すと知らない単語やあやふやな単語まで全部調べなければ気が済まなくなるので、ただでさえ遅い読書スピードがますます遅くなり、読みすすめる楽しさが感じられなくなるのです。全く困ったものです。本当に大事なキーワードだけ辞書を引けるように見極められるといいんだけどな。それに自分の語彙力をもっと増やして知らない単語を減らすのも大事ですね。