きれいごとなんて無いのか
今朝の新聞を読んで愕然とした。
広島地検は11日、広島少年院(広島県東広島市)の元首席専門官で、奈良少年院次長の向井義(ただし)容疑者(47)=奈良市秋篠町=を特別公務員暴行陵虐の疑いで逮捕し、発表した。地検によると、向井容疑者は広島少年院では法務教官を統括する立場で、矯正教育の実績が高い評価を受けていたが、自ら在院の少年らに暴行を加えていたという。広島少年院で同容疑で逮捕された教官は5人目となった。
地検によると、向井容疑者の逮捕容疑は、05年9月ごろ、当時16歳の少年の首にシーツを巻き付けて自分で絞めさせたうえ、遺書を書くように言い、さらにポリ袋内で洗剤を混ぜて発生させた有毒なガスを少年に吸わせようとするなどした疑い。
向井容疑者は調べに対して容疑を否認し「洗剤を使ったことは認めるが、他はあまり覚えていない」と話しているという。地検は奈良少年院や向井容疑者の自宅を家宅捜索した。
地検などによると、向井容疑者は、05年4月から07年3月にかけて広島少年院に勤務。教官を統括するほか、指導方針を決定する権限をもっていた。向井容疑者は規律に違反した少年がいた場合、他の少年にもグラウンドを走らせるなどして責任を取らせる「連帯責任制」を導入。こうした方針と、退院した少年の再入院率の低さが評価され、同少年院は当時、「全国の模範」と評された。こうした矯正教育のあり方に注目したジャーナリストの取材も受け、関連する書籍が何冊も出版されるなどした。
http://www.asahi.com/national/update/0811/OSK200908110092.html
以前にこの本を読んで凄いなあ、やればできるものだなあと思っていただけに落胆は大きい。やはりそんなキレイごとでは済まないのか。
心からのごめんなさいへ −一人ひとりの個性に合わせた教育を導入した少年院の挑戦−
- 作者: 品川裕香
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