朝日堂フォーラムより。

なんとか気分を浮上させようとフォーラムに現実逃避。読んでいるさなかは、温かくて優しい気持ちになりました。本当、救われるよ。

だから語学の習得を例としてとりあえず説明させていただきます。語学の習得にとってもっとも必要なのは、何を目的とするかをまず明確にすることです。日常会話ができるようになることが大事なのか、あるいは原語で本を読めるようになることが大事なのか、それとも職業的に英語を使えるようになりたいのか。そのへんの目的の見極めが大事になります。その目的にあわせて、とるべき方法が決定されます。「**語がなんとなくできるようになるといいなあ」というようなぼんやりした意識では、まず語学の習得はできない。 http://opendoors.asahi.com/asahido/forum/072.html

ぐさっ!!こう言われると非常に痛い。思いあたる節ありありです。「何を目的とするか」が私の場合、非常にぼんやりゆるゆるなのが問題だぁ。「英語読めたら楽しそう、喋れたら格好いいかも」ではねえ。(その割にはよくここまで来たと考えるべき??)

村上さんは、英単語や英熟語を覚えるコツのようなものをお持ちですか? お仕事柄、村上さんの言葉の引き出しには、日本語・英語の別を問わず、膨大な数の単語が詰まっているものと思われますが、それはやはり読書の賜物なのでしょうか。自然に身についた言葉以外に、意識的に語彙を増やす努力をなさったことがおありですか?
(中略)

 単語を覚えるのは、実を言いますと僕も苦手です。いったん覚えても、頭からどんどんこぼれ落ちていきます。でも忘れたら辞書をひけばいいんだ、と思っています。だから辞書だけはしょっちゅうひいています。辞書をひくことは苦になりません。あなたの生徒さんも、単語を丸暗記するみたいに覚えるよりは、わからない単語があったらすぐに辞書をひく、という習慣をつけた方が実用的だと思うんです。電子辞書、軽いですから。でも子供たちって辞書をひくのも大嫌いですよね。困ったものだ。
 でもね、もっと大きくなって、生活するために英語がどうしても必要になったら、みんなその時点でけっこうしゃかりきにがんばるものです。だから子供のうちはわりに好きにさせておいたらどうでしょう? 人間の子供を教えているんじゃなくて、猿の子の相手をしているんだと思えば、あなたも気が楽になるはずです。でもそんなこと思ってたら、先生やってられないですよね。
http://opendoors.asahi.com/asahido/forum/063.html

たしかに、中高生の時期(=英語を勉強しはじめの初期)は単語を覚えるのは大変という事実はありますね。だってテスト中は辞書引けないものねぇ。それにスペルも書けなくちゃいけないし。この時期の基本単語は「語源で覚える」が適用しにくいしねえ。覚えている単語が少ないと「推測読み」もそもそもできないし。それに他の科目たちもやらなくちゃいけなくて、英語ばかりに手間暇をつぎこむわけにはいかないですから。
私の経験からすると、DUOレベルを終えたその先あたりから、単語を覚えるのがだんだん楽になってきた気がします。数回見て流して一応覚えて、読書で出てきて定着といったふうに。一時期に単語を集中的に覚えたら、文章を読むのに目の前が開けたようによくわかる体験をして、それから単語暗記は嫌ではなくなりました。覚えた単語は裏切りませんから。