電子辞書(SR-E8500)レビュー
SEIKO IC DICTIONARY SR-E8500 電子辞書 (24コンテンツ, 本格英語モデル, 音声対応, シルカカードレッド対応, ジーニアス英和大辞典ネイティブ発音)
- 出版社/メーカー: セイコーインスツル
- 発売日: 2006/03/15
- メディア: Personal Computers
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お待たせしました。(沢山の人が検索で見に来ていてびっくり。)10日ほど使ってみました。まだ取説は全部読めていないので(読むの面倒〜。)理解してない部分があるかもしれません。
購入にあたって使用していた電子辞書を先に売却しており購入を急いでいました。店頭で実物を触らないままネットで発注してしまったので、実物をみるまでどんなモノかちょっと不安でした。外観・キータッチといった筐体まわりは従来のセイコーのものと同じで安心しました。(まあ、新鮮味が無い、ともいいますが。)
- 起動は速くなった。公式サイトには1秒とあります。1秒って意外と長いよ。スイッチを押して1拍置いて画面に現れる、という印象。使っていて苛立つ遅さではないです。十分実用に耐えると思います。SR-E8000の時に比べると相当改善された印象です。電源を落とすときは押した瞬間に切れます。
ちなみに、サブ機であるSR-M5000と比較のため同時にスイッチを押してみると、起動の速さの違いがはっきりわかります。SR-M5000は押し込んだと同時に画面が点いていました。
- 上段キーの割り当ては次のとおり。
- この機種でいちばん引っかかったのが英和の部分。入力するとG大・ナノテク・リーダーズ&プラスの中から検索してヒットしたものがずらずらと列挙されます。これまで辞書ごとに検索結果が出てくるのに慣れているせいか違和感を感じました。並ぶ順番はG大・ナノテク・リーダーズで変えられないみたいです。ナノテク英和は収録語数が少ない(収録数 約2,500語)のであまり関係ないけど、G大とリーダーズは性格が全然ちがいます。最初にG大が来てしまうので、英語を読む際にリーダーズを常用している人(スピーディーに語義だけを見たい)には操作が一手間増えて使いにくいのではなかろうか。これは「お気に入り辞書」キーを2つ設けてキーが足りなくなった弊害かな。私は個人的には和英をメニューの中に押し込めてもいいんじゃないかと思うのですが。
- 英英モードも、OALD・OGBACの順番でいっぺんに出てきます。オックスフォード英米文化ガイド(OGBAC)を通しで読んでみると面白そうかな、と期待していたのですが、OALDの項目に紛れてしまって読む楽しさは味わいにくいです。
これは個人的な問題ですが、英英の敷居がなんか高くなったなあ。もともとオックスフォード系って苦手だったのです。頑張って実力を上げていずれは使いこなしたいな。それまでは英英辞典はロングマンorコウビルドでやっていこうと思います。
- 例文検索で入力語順を保持して検索できるのは便利です。これが無いと全然例文がヒットして探すの大変なのです。
- 「お気に入り辞書」キーが2つあって好きなコンテンツを割り当てて一発起動できるのは嬉しい。頻繁に使うコンテンツは人によって違うでしょうから。一時的にTOEIC・TOEFLコンテンツを集中的に利用することもありそうですし。
- TOEFL・TOEICコンテンツはそもそも電子辞書に収録する必要があるんだろうかなと疑問。暇潰しくらいにはなるけど、本気でやるなら、本とCDで勉強した方がはるかにやりやすいのでは?学生にアピールするためには仕方ないのかな?
TOEFL・TOEICコンテンツからジャンプで他の辞書に飛ぶことができます。これは便利。(以前のものはTOEICコンテンツからジャンプできず、辞書モードに戻して引き直していたような記憶があります。) ただし、テスト形式の部分はジャンプ不可みたいです。
- カタログの仕様を見ればわかることですが「とっさのひとこと」などの英会話集コンテンツはSR-E8500からは外されています。私は他に会話集が入っているものをサブ機としてもっているのでいいですが、当然入っていると当てにしている人は気をつけたほうがいいですよ。
- バックライトはとても気に入って使っています。もう無しではいられません。ただ、この電子辞書に限ったことではないのですが、操作が無いと30秒で強制的に消灯になるのは使いにくいです。辞書の解説を書き写したり、英英の語義を読んだりしていると操作無しで30秒はすぐ経ってしまいます。電池食い虫になってもかまわないので点けっぱなしにしたいという用途はあるのでは?そもそも専用品のACアダプタだってあるんだし。30秒で切れるor常時点灯を設定画面で選べるといいのになあ。
- 発音機能はイヤホンを使わないと少しこもったような感じにはなりますが、ボリュームを最大にすればそこそこ使えるというくらいです。非常にクリアというわけにはいきませんが。私は普段の使用ではイヤホン無しの本体スピーカーで発音させています。
イヤホンを使うと、あたかもネイティブスピーカーが耳元で発音してくれてるような迫力です。イヤホンジャックは2.5φで市販の3.5φイヤホンは使えません。私は変換プラグ(SONY PC-262S)を噛ませて手持ちのイヤホンを使っています。(付属のイヤホンは次に売却するときの為に未使用でとっておきたいのです。)
ジーニアス英和大辞典とTOEFL・TOEICコンテンツとでは同じ単語でも音声データは別のものを使っているようで、聞き比べると違う声で喋ります。比較すると、ジーニアス英和大辞典の音声の方が反応が早く、明瞭な音声な印象でした。それに比べTOEFL・TOEICコンテンツは音声ボタンを押してからワンテンポ遅れて籠った音声が流れるといったふうです。
- これは十分承知の上で購入したので後悔はしないのですが、液晶の解像度や鮮明さは物足りないです。イマドキこれ?って感じで残念です。店頭でカシオ電子辞書のクッキリな液晶を見たらふらっと流れる客が多いのでは?私自身も店頭でXD-GT9300を触ったらちょっと揺らぎましたよ。。。
- シルカカードは使用していないので使い勝手は分かりません。カードを挿しても速度が変わらず検索できるそうだけど。いずれ英英辞典のロングマンorコウビルドのカードを購入して使う予定。どっちにしようかな。複数のカードコンテンツを使うときに差し替えなくちゃいけないのがセイコー方式の欠点ですね。カシオの電子辞書は複数の追加コンテンツを本体orSDカードに保存できるらしいのでうらやましいものです。
- こんなところです。おおむね気に入っています。とにかくG大のネイティブ音声が素晴らしい。28000語というと大抵は音声があるなという印象です。G大の場合、副詞(〜ly)などの派生語もかなりの数が主見出しになっていて音声が聞けるのではないでしょうか。かなり満足ですが、次なる課題は、液晶解像度とテキストビューワをなんとかしてもらいたいものです。