洋書多読と電子辞書。

私自身、洋書多読にはどの電子辞書が良いかを勧められるほどの自信はありませんが、電子辞書は大好きなのであれこれ書いてみます。

SII新製品(SR-K6000)はOxford Bookworms Libraryが搭載されるそうで、アイデアとしてはなかなか面白そうですが、電子辞書の画面で長文を読むのはしんどいのではないかなと内心思っています。まだ発売されていないので何とも言えませんが。http://d.hatena.ne.jp/riaria/20041111#p1

もし、どのようなタイプの電子辞書を選んだらよいか分からなくて選べないでいるのであれば、こちらのサイトを一読されることをおすすめします。

私自身についてですが、ビー玉クラブの回覧本や自分で購入した洋書を読むときは、原則として1度目は辞書を使わず推測読み、2度目に辞書を引き精読しています。

Web辞書ですが、パソコンがいつも手元にあり、ブロードバンド環境であればweb上の辞書でもいいんじゃないかと思います。
あえて電子辞書ならではのメリットを挙げるとすると、(パソコンの辞書との比較)

  • 小さいので持ち運びに便利。出先でも使える。(当たり前ですね。)
  • 単語帳、履歴機能が付いていて、引いた単語を後で復習できる。これは使いようによってはけっこう役に立ちそうです。
  • ジャンプ機能が使える。辞書に出てきた別の単語を選択して(ネットサーフィンみたいに)その単語の説明に飛ぶことができる。辞書間のジャンプもできるので、英英辞典と英和辞典の説明を引き比べたりすることもできます。
  • web辞書に比べると反応が早く、次々と単語を引くときでもストレスを感じない。(web辞書でも決して待てないほど遅いわけではありませんが、一瞬の間がまどろっこしいときがあります。)
  • これは主観的な意見でしょうが、web辞書で紙媒体の本を読んでいる場合に、手元の本とパソコンの画面を交互に見なければならないので視線移動がなんとなく疲れるのです。電子辞書を本の横に並べて使えばあちこち見なくて済むので楽です。

さて、電子辞書にどの程度を要求するかで必要スペックは変わってきます。

とにかくなるべく安いものが欲しいのであれば、SIIのSR300というのがあります。

実はこのぐらいの収録語数だと、分からない単語を引いても出てこないことがけっこうあります。語彙制限をしていない洋書は、たとえ小さな子ども向けの字の少ない本でも我々日本人にとって難しい単語を使っていることが時々あります。
電子辞書で出てこなければweb辞書を使うと割り切るのも一つの考え方です。英辞郎だったら(公称100万語だそうです)固有名詞、スラング等含めて大体出てくるのではないでしょうか。発音が分からなければgoo辞書http://dictionary.goo.ne.jp/index.html で聞くことができます。

もし、ちょっと英語の勉強もやってみたいということであれば、できることならば紙の辞書を例文や解説までそのまま収録したフルコンテンツ辞書をおすすめします。訳語だけを並べた辞書よりもいささか値段が高くなってしまいますが。

ジーニアス英和辞典はかなりの電子辞書に収録されています。定番、といってもいいでしょう。手元にある私の電子辞書の取説をみると約95000語となっています。これだけあれば普段英文を読んで意味をつかむにはほぼ大丈夫ではないでしょうか。ただ、専門用語・固有名詞・地名などは出てこないこともありえます。前述したように、電子辞書にないものはweb辞書で調べると割り切ればよろしいかと思います。

もし、ジーニアスレベルの中辞典では語数のうえで物足りない、電子辞書を引いて載っていないのは困るというのであれば、リーダーズリーダーズプラスまたはジーニアス大辞典収録の機種になります。中には両方収録しているハイスペック機もあります。でも、リーダーズorG大収録機はいささか高価なのが難点です。

もし、大きめの家電量販店で電子辞書がたくさん展示してあるところがあれば、見に行って使用感を直接触って確かめることを強くおすすめします。画面や文字の印象・キーの打ち具合など人によって好みは分かれますから。